構想10年!完全オリジナル!映画キャラクターは一味違う面白さ! | キョウログ

構想10年!完全オリジナル!映画キャラクターは一味違う面白さ!

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映画
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正直、完全オリジナルとは言うけれど、期待はしていなかった。

 

そして、どのマンガが原作なの?と探してみる。

うん。本当にオリジナルのようだ。

 

原案・脚本は「MASTERキートン」などの浦沢直樹と共作などをしていた、長崎尚志だ。と、なれば少々期待値が上がる。浦沢作品は好きで、よく読んでいたからだ。また、「クロコーチ」などのマンガの原作も執筆している。

 

 

ストリーは、画力のスキルは高いが、万年アシスタントをしている。お人好しなのに、サスペンスマンガを書いているが、悪役のキャラクターが立たない。そんな山城圭吾(菅田将暉)が偶然にも目撃した衝撃。そこで、彼は変わるのだ。

 

マンガ家への志を閉ざしていたが、これを気に、一気に人気マンガ家へ駆け上る。しかし、知らず知らずのウチに、殺人犯と共作の形になってしまう。

 

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キャストはそこそこ豪華

主人公の山城圭吾(菅田将暉)をはじめ、妻役には高畑充希、犯人役には、Fukase(SEKAI NO OWARI)、刑事役には、中村獅童に小栗旬、その他、名バイプレーヤーも多数出演している。

 

また、メインとしての出演者は少ないものの、警察関係者や、マンガ編集者の関係者など、エキストラも多く出演している。案外、お金がかかった作品ではないだろうか?

 

独特の世界観

ダレだって、殺人鬼の気持ちなんて分かるハズがない。しかし、殺人鬼は淡々と人を殺害するのだ。快楽のためなのか、衝動を抑える事が出来ないのか、多くの部分は謎である。人間はそんなに簡単に、人を殺害出来るのか?そんな風に見えるだろう。

 

そして、マンガ家になった山城も同じだ。身の毛もよだつ経験をすると、普通はふさぎ込んでしまうが、それをマンガにしてしまう。この部分が「殺人鬼に共作している」と言われる部分なんじゃないだろうか?

 

 

マンガ「34(さんじゅうし)」が売れだすと、マンガに沿った殺人を行うようになった両角(もろずみ)

家には、マンガと同じ格好をさせられた死体の写真が添えられている。

精神状態はかなり異常だ。

 

 

まー、異常だから、難なく殺人も出来るのだが。

 

 

この、世界観が、見るものを惹き付けるのだろう。目が離せなくなっていく。欲を言うと、もっと長く観たかったと言うのは本音だ。どちらかと言えば、連ドラで、細かく描写して欲しかった。ただ、シーンが急展開すると言う意味では、映画でも良かったのかも知れない。

 

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変わったキャラは警察にも

最後の方で殺されてしまうのだが、最初の事件から、独自の目線で事件を追っていた清田(小栗旬)は元暴走族で刑事になったとう設定だ。彼は、「34(さんじゅうし)」のファンであり、2件目の殺人から、マンガを参考に事件の謎を解いていく。

 

元暴走族は別として、こんな刑事は本当にいそうなのだ。

 

 

独自の視点をもって、捜査をする刑事。真相に近づいていったために、殺されてしまうのだ。あっけないものだ。そして、清田を殺したのは、両角ではない。彼が元々尊敬していた、辺見が清田を刺し殺すのだ。

 

いつの間にか、殺人者の尊敬は逆転していたのだ。

 

 

そうなると、余計な殺人を両角はしないのか?と、さえ考えてしまう。

そう、あくまでも両角のターゲットは幸せそうな4人家族なのだ。

 

 

もう少し、清田について語ろう。

 

きっと、警察官もマンガぐらいは読むだろう。しかし、その殺人手法を、マンガから読み解いていくと言う思考を持ち合わせる警察官はどれぐらいいるだろうか?

 

そして、多少、強引とも言える、山城への接触。自分がされたら、かなり迷惑な話しだ。家に乗り込み、尾行して飲んでいる居酒屋に座り込んで電話番号をGETする。強引だ(笑)

 

 

しかし、大抵の人間は、普段から警察がキライな人が多い。簡単に言うと、自分に権力があると勘違いして、横柄な態度を取るヤカラが多いからだ。きっと、警察官自信は認識していないだろうが。

 

 

そんな中、それでも、この清田はマシだと感じてしまう。それは、周りがもっとヒドいからであって、アレも一般的にはおかしいのだ。ただ、何となく憎めないような感じがする。

 

殺されるのは予想がでしたが(笑)

 

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総評

いわゆる、ハッピーエンドではない映画になっている。

殺人から始まって、殺人で終わる。まさに、そんな感じの映画だ。

 

自分も才能がない方なので、諦めることも多々ある。あなたも同じじゃないだろうか?才能があるなら、今頃は成功してお金持ちになっているだろう。それでも、諦めないか?それとも、諦めるのか?これは個人の自由だ。

 

生き方なんて、色々あるし、好きなことで食えなくても、普通に生活はしていける。ただ、それが幸せか?と言えば、そうでないケースが多い。本当の自分を押し殺している人なんて5万といる。

 

 

何か、1つのキッカケがあれば、劇的に変化をすることもあるんだ。しかし、そのキッカケは、待っていても普通は訪れない。仮に訪れたとしたら、ラッキーとしか言いようがないよね。だから、自分から掴みにいくのも大切だと思う。

 

が、この映画の場合は、殺人と言う、もっとも最悪な行為から、着想がはじまる。

 

しかし、その殺人を絵に出来る実力がなければ、何も物事は変わらなかっただろう。ただ、マンガを尊敬して、愛してやまなかったから、良いとは言い難いが、しっかりと、作品にすることが出来たんじゃないだろうか?

 

 

また、「34(さんじゅうし)」を模範して、殺人を犯していく両角との決着をつけるために、自ら囮になる。そこまで追い詰められていたのだろう。本来なら、自分の親兄弟が犠牲に?なるハズだったのに、お腹にいる子どもが双子だったことで、自分の妻と子どもが狙われる。これは、本当に最悪の展開だ。

 

 

そもそも、殺人鬼はどこから情報を得ているのだ?どんなドラマでも映画でも、サスペンスに出てくるヤツは、急に現れるし、何でも知っている。暇なのかな?どうやって、調べるのかが謎だ(笑)

 

 

しかし、こういったサスペンスで、警察なり探偵が調べる部分。これがスゴいな。と思う。

何気ない、部分から捜査を進展させていく。これは、観察力と直感なのか?それが突破できると、操作が一気に加速する。とは言え、実際とは全然違うと思うが・・・

 

 

仮説を立てるにしても、何らかの答えを導くにしても、それなりに知識が必要になる。アホにはムリなのだ。そして、それは殺人鬼側にも言えることだ。簡単に殺しているように見えても、それがバレないような工夫がある。そうじゃないと、一瞬で捕まって終わりだ。

 

 

そんなアホな犯人の映画を観てもクソおもしろくもない。

 

 

両者の頭脳が均衡しているから面白いんだと思う。最近では、原作にマンガがよく使われている。実写版にするなら、アニメにした方が断然、面白いのだが、稀に実写版が面白い事がある。やっぱり、根がおもしろくない脚本家が書く映画は最低だ。

 

 

例をあげると、ONE PIECE FILM Z

脚本が悪いから、作者まで引っ張り出しても修正が出来ないほどの出来の悪さだ。

こういった人には脚本家などと名乗って欲しくないものだな。

 

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まとめ

基本的には日本映画は観ない。

と、言うのも、原作・脚本がショボいからだ。

 

そして、尺が足りていない。

 

とは言え、日本映画だけでもなく、例えば、ダン・ブラウン原作の映画も同じだ。

完全に尺が足りていないので、原作を読んでいなければ意味不で終わる。

 

 

だが、この映画に関しては、少なからず、のめり込む事が出来た。物足りなさがない訳ではないが、近年観た日本映画の中ではトップクラスと言える。

 

ただ、アイドルが出ているだけ、マンガを実写版にすればいい。そんな映画にはウンザリする。それを大体的に、「面白い作品になっています!」など、どの口が言うのだろうか?もう少し、まともな映画を作ってから言え。

 

ただ、こういった作品は、子どもや、少し精神が不安定な人にはオススメ出来ない。

ダイレクトに頭に入り込んでくるので、模範とまではいかないにしても、似たような事をするヤツが出てくる可能性があるからだ。

 

 



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